『宙わたる教室』(伊与原新) 文藝春秋
 発売:2023年10月20日 価格:1,760円(税込)

東京・新宿にある都立高校の定時制。そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。負のスパイラルから抜け出せない21歳の岳人。子ども時代に学校に通えなかったアンジェラ。起立性調節障害で不登校になり、定時制に進学した佳純。中学を出てすぐ東京で集団就職した70代の長嶺。「もう一度学校に通いたい」という思いのもとに集った生徒たちは、理科教師の藤竹を顧問として科学部を結成し、学会で発表することを目標に、「火星のクレーター」を再現する実験を始める――。

【著者プロフィール】

1972年、大阪府生まれ。2010年に「第30回横溝正史ミステリ大賞」を受賞し、受賞作『お台場アイランドベイビー』でデビュー。2019年『月まで三キロ』で「第38回新田次郎文学賞」を受賞している。その他の著書に『プチ・プロフェスール』『ルカの方舟』『博物館のファントム』『磁極反転の日』『梟のシエスタ』『蝶が舞ったら、謎のち晴れ 気象予報士・蝶子の推理』『ブルーネス』『コンタミ 科学汚染』『青ノ果テ 花巻農芸高校地学部の夏』『八月の銀の雪』、近著に『オオルリ流星群」などがある。

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