『誰かがジョーカーをひく』(宇佐美まこと) 徳間書店
 発売:2023年11月29日 価格:2,090円(税込)

地方都市にすむ平凡な主婦・沙代子はおんぼろ軽四・ピンクのラパンで走行中、飛び出してきたキャバラ嬢・紫苑と接触事故で遭遇し、なぜか現金3千万円入りのボストンバッグを受け取る羽目に。その金はなんと誘拐事件の身代金だった! 入れあげていたホストの俊に依頼された紫苑は、沙代子と折半にしようと金の持ち逃げを提案。おかげでやばい組織からも追われる羽目になった2人だが、人質の女子高生・船場陽向は、よりしたたかだった……? 夜の街を疾走する。胸のすくコンゲーム・ハードボイルド!

【著者プロフィール】

1957年、愛媛県生まれ。2006年に「第1回『幽』怪談文学賞(短編部門)」大賞を受賞し、受賞作を表題とする短編集『るんびにの子供』で2007年にデビュー。2017年に『愚者の毒』で「第70回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)」を受賞している。主な著書に『展望塔のラプンツェル』『黒鳥の湖』『ボニン浄土』『夜の声を聴く』『羊は安らかに草を食み』『子供は怖い夢を見る』『月の光の届く距離』『夢伝い』『ドラゴンズ・タン』、近著に『鳥啼き魚の目は泪』『逆転のバラッド』などがある。

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