『水脈』(伊岡瞬) 徳間書店
 発売:2024年02月02日 価格:2,090円(税込)

神田川の護岸に設けられた排水口から、遺体が発見された。台風の雨で増水した影響で、遺体は地下水路の「暗渠」を通って流れ着いたようだ。死後数日経過しており、猛暑で一部は腐敗も始まっていた。和泉署に合同捜査本部が立てられ、高円寺北書の刑事・宮下は、現在は特務班所属の真壁と久しぶりに組むが、そこには“お客様”も加わることになった。暗渠に妙に詳しいその客は謎に包まれていた――。2016年の『痣』の続編となる、同作で初登場して以降、著者の様々な作品に登場することとなった宮下と真壁をコンビとして主役に据えた新作登場!

【著者プロフィール】

1960年、東京都生まれ。2005年に「第25回横溝正史ミステリ大賞」の大賞とテレビ東京賞をダブル受賞し、受賞作『いつか、虹の向こうへ』(応募時タイトル「約束)でデビュー。2016年『代償』、2019年『悪寒』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞。2018年に文庫化された『痣』が、2020年に「第6回徳間文庫大賞」を受賞した。その他の著書に『瑠璃の雫』『教室に雨は降らない』『本性』『不審者』『赤い砂』『朽ちゆく庭』、近著に『清算』『残像』『白い闇の獣』などがある。

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