中学時代からWEB上で活動を開始し、2007年に発表した第一詩集『グッドモーニング』で翌2008年の「第13回中原中也賞」を受賞した詩人の最果タヒさん。2009年からは小説作品の発表も開始し、加えて随筆/エッセイのジャンルでも活躍と、文筆の最前線で注目を集め続ける存在です。

『落雷はすべてキス』
新潮社/1,430円(税込)
2024年1月31日発売

本年1月には最新詩集『落雷はすべてキス』を刊行したばかりの最果さんですが、3月9日より大阪中之島美術館で開催される、近代京都画壇の巨匠・福田平八郎の大回顧展「没後50年 福田平八郎」に於いてコラボレーション企画が行われることになりました。

大正から昭和にかけて活躍した日本画家・福田平八郎氏の、関西では17年ぶり、大阪の美術館では初となる大規模なこの回顧展には初期から晩年まで120件以上の作品が展示されます。その出展作品の中から9点の作品に最果さんが7篇の詩と2つのエッセイを書き下ろし、同会場と一部書店のみで限定発売される詩集『春、夏、秋、冬、永遠の断面図』として刊行されるのです。

『春、夏、秋、冬、永遠の断面図』
表紙イメージ(図版:福田平八郎《青柿》(部分)京都市美術館)
画:福田平八郎 詩・文:最果タヒ
福田平八郎の作品図版9点と、最果タヒの詩7篇、エッセイ2本を収録
A6変形サイズ/上製本/オールカラー40ページ/1,700円(税込)

【最果タヒさんコメント】

自分と違う時代を生きる人のそばにも、季節はあり、季節はめぐり、遠くの誰かにも季節はいつも訪れる。ただずっと何もかもが同じ「永遠」よりも、本当の意味で繰り返され、けれど決して停止することはない、生きる人のための「永遠」が季節の中にはあると思います。このことを考えたのは福田平八郎の絵を見ているとき。絵から季節を感じる時、過去も今もそれから未来も重なって見える。その中で生きる人の心の揺らぎが言葉にできたらいいなと思い、詩を書きました。

展覧会【没後50年 福田平八郎】
会期:2024 年3月9日(土)~5月6日(月・休)※月曜休館(ただし4月1日、15日、22日、29日、5月6日は開館)/会場:大阪中之島美術館 4階展示室/開場時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)/観覧料(税込):一般=1,800円 高大生=1,000円 中学生以下=無料(前売り割引券、団体割引等あり)/その他詳細は下記展覧会公式サイトでご確認ください
https://nakka-art.jp/exhibition-post/fukudaheihachiro-2023/

『無人島には水と漫画とアイスクリーム』
リトルモア/1,760円(税込)
2024年2月22日発売

また2月22日には、漫画史に残る傑作からいま話題の大ヒット作まで、25作品の漫画について綴った25本のエッセイ+αを収録した最新エッセイ集『無人島には水と漫画とアイスクリーム』も発売したばかりの最果さんは、2024年も言葉と思いを紡ぎ続け、私たちの心を刺激してくれそうです。

【プロフィール】

最果タヒ(さいはて・たひ)/1986年生まれ。詩人・小説家。2006年に「第44回現代詩手帖賞」を受賞。2007年の第一詩集『グッドモーニング』で「第13回中原中也賞」を受賞。2009年には初の短編小説「スパークした」の雑誌掲載により小説家としても活動をはじめる。2014年には詩集『死んでしまう系のぼくらに』で「第33回現代詩花椿賞」を受賞している。その他の著書に『空が分裂する』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『さっきまでは薔薇だったばく』『不死身のつもりの流れ星』(以上、詩集)、『星か獣になる季節』『十代に共感する奴はみんな嘘つき』『パパララレレルル』(以上、小説)などがある。

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