『グリフィスの傷』(千早茜) 集英社
 発売:2024年04月26日 価格:1,760円(税込)

「傷が、いつの日かよみがえってあなたを壊してしまわないよう、わたしはずっと祈り続けます」。公園で「わたし」が「あなた」を見守る理由は……。(「グリフィスの傷」)――表題作ほか、「傷」をめぐる10の物語を通して「癒える」とは何かを問いかける、切々とした疼きとふくよかな余韻に満ちた短編小説集。

【著者プロフィール】

1979年、北海道生まれ。2008年に『魚神』で「第21回小説すばる新人賞」を受賞しデビュー。同作は翌2009年に「第37回泉鏡花文学賞」を受賞。2013年に『あとかた』で「第20回島清恋愛文学賞」、2021年には『透明な夜の香り』で「第6回渡辺淳一文学賞」を受賞。2023年に『しろがねの葉』で「第168回直木賞」を受賞した。主な著書に『ひきなみ』『こりずに わるい食べもの』、近著に『マリエ』『赤い月の香り』などがある。

(Visited 10 times, 1 visits today)