『一番の恋人』(君嶋彼方) KADOKAWA
 発売:2024年05月31日 価格:1,760円(税込)

「何事にも一番になれるように」という父の願いのこもった名を持つ道沢一番。それを重荷に感じたこともあったが、「男らしく生きろ」という父の期待に応えることでこれまでの一番の人生はうまくいってきた。しかし2年の交際を経て恋人の千凪にプロポーズしたところ、彼女の返事は「好きだけど、愛したことは一度もない」だった――。千凪はアロマンティック・アセクシャル(他人に恋愛感情も性的欲求も抱くことがない性質)で、長年、恋愛ができないが故に「普通」の人生を送れないことに悩み、もがいていたのだった。

【著者プロフィール】

1989年、東京都出身。2021年に「水平線は回転する」で「第12回小説野性時代新人賞」を受賞し、同作を改題した『君の顔では泣けない』でデビュー。その他の著書に『夜がうたた寝してる間に』がある。

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