『パンとペンの事件簿』(柳広司) 幻冬舎
 発売:2024年11月20日 価格:1,760円(税込)

ある日、暴漢に襲われた“ぼく”を救ってくれた風変りな人々。彼らは「文章に関する依頼であれば、何でも引き受けます」という変わった看板を掲げる会社――その名も「売文社」の人たちだった。さらに社長の堺利彦さんを始め、この会社の人間は皆が皆、世間が極悪人と呼ぶ社会主義者だという。そんな怪しい集団を信じていいのか? 悩む“ぼく”に対して、堺さんはある方法で暴漢を退治してやると持ち掛けるが……。世の不条理に知恵とユーモアで立ち向かえ。驚きと感動が詰まった珠玉の推理録!

【著者プロフィール】

1967年、三重県生まれ。2001年に『黄金の灰』でデビュー。同年には『贋作「坊ちゃん」殺人事件』で「第12回朝日新人文学賞」を受賞。2008年に『ジョーカー・ゲーム』で「第26回吉川英治文学新人賞」と「第62回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)」を受賞し、実写映画化及びコミカライズが行われた。その他の著書に『はじまりの島』『新世界』『聖フランシスコ・ザビエルの首』『百万のマルコ』『キング&クイーン』『風神雷神 風の章』『同 雷の章』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』、近著に『南風に乗る』などがある。

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