『夏の匂いがする』(木爾チレン) マイクロマガジン社
 発売:2024年12月20日 価格:1,815円(税込)

「制服を着ているときにしか聴こえない夏の音や、大人にも子供にも見えない夏の映像を、私たちはちゃんと日々感じながら生きていた。」(「瑠璃色を着ていた」)/「ねえ白、人はみんな、半分で生まれてくるのかもしれない。そしてその半分を、必死で埋めようとしている。」(「植物姉妹」)――岩倉しおり氏のフォト、有村佳奈氏のイラストに彩られ、恋とも友情とも言えない同性に強く焦がれる気持ちを描く、少女たちのひと夏の物語。

【著者プロフィール】

1987年、京都府出身。大学在学中に執筆した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で2009年に「第9回 女による女のためのR-18文学賞」優秀賞を受賞。2012年に単行本『静電気と、未夜子の無意識。』を刊行してデビュー。2021年に『みんな蛍を殺したかった』で注目を集める。その他の著書に『そして花子は過去になる』(単行本時タイトル『これは花子による花子の為の花物語』)、『ぜんぶ、藍色だった。』『私はだんだん氷になった』、近著に『二人一組になってください』『神に愛されていた』などがある。

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