『邯鄲の島遥かなり 上』(貫井徳郎) 新潮社
 発売:2021年08月26日 価格:2,695円(税込)

神生島にイチマツが帰ってきた。神々しいほどの美貌を持つ一ノ屋松造に、島の女たちは次々に魅入られていく。そして生まれた子供には、唇のような形の赤痣が身体のどこかにあった。またその子供たちにも同じ痣が――。150年の時を映す不思議な鏡のような神生島を舞台に描かれる、明治維新から「あの日」の先までの、多彩な17の物語。3200枚にも及ぶ渾身の大河小説、3か月連続刊行の第1弾。

【著者プロフィール】

1968年、東京生まれ。1993年、「第4回鮎川哲也賞」の最終候補作『慟哭』でデビュー。本格ミステリーとしてのトリックを執筆の中心に据えながら、さまざまな分野や手法に挑んだ意欲的な作品を、次々と発表している。2010年、『乱反射』で「第63回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)」、『後悔と真実の色』で「第23回山本周五郎賞」を受賞。近著に『悪の芽』『罪と祈り』など。

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