『真・慶安太平記』(真保裕一) 講談社
 発売:2021年10月28日 価格:1,925円(税込)

徳川の治世。戦世は遠くなり、政は将軍の意をくむ老中たちの掌中。度重なる改易によって主家を失い、幕府に恨みを抱く牢人があふれる江戸市中に一人の兵法者が現れる。名は由比正雪。その恐るべき企みとは。――江戸時代初期、幕府の転覆と浪人(牢人)たちの救済を掲げた由比正雪の乱として知られ、のちに『慶安太平記』として講談や歌舞伎の演目ともなった「慶安の変」。その裏でなにがあったのか? 綿密な取材と大胆な仮説を元に歴史の脈動をあますところなく描ききった、書き下ろし大河歴史小説。

【著者プロフィール】

1961年、東京都生まれ。1991年『連鎖』で「第37回江戸川乱歩賞」を受賞し作家デビュー。1996年『ホワイトアウト』で「第17回吉川英治文学新人賞」、1997年に『奪取』で「第10回山本周五郎賞」、「第50回日本推理作家協会賞長編部門」、2006年『灰色の北壁』で「第25回新田次郎文学賞」を受賞。近著に、『シークレット・エクスプレス』『おまえの罪を自白しろ』『ダーク・ブルー』などがある。

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