2017年のデビュー以来、次々に発表される魅力的な作品でミステリ・ファンの注目を集め続けてきた斜線堂有紀(しゃせんどう・ゆうき)さん。その斜線堂さんが「恋愛」をテーマとした短編集『愛じゃないならこれは何』(集英社)を昨年12月に発表した。この初の恋愛小説集の刊行を記念して、斜線堂さんと、『100回泣くこと』をはじめとする数々の恋愛小説で人気の中村航(なかむら・こう)さんとの対談イベントが実現しました!
今回は、主催であるジュンク堂池袋本店様と発行元である集英社「JUMP j BOOKS編集部」様のご協力により、去る1月13日に行われたそのオンライントークイベント「斜線堂有紀・中村航 恋愛小説をめぐる対談」の模様をお届けいたします。
(聞き手:JUMP j BOOKS編集部)
高校生のころは恋愛小説だったんですけど、いまだと『バンドリ!』でお世話になってるみたいな感じもあります(斜線堂)
――おふたりは、お会いするのは今回がはじめてということなんですが、まずはどういった形で今回お話しすることになったのか、斜線堂先生からお話しいただければと思います。
斜線堂有紀(以下・斜線堂):そうですね。『愛じゃないならこれは何』の刊行を記念して、対談をしてみないかっていう提案を編集部からしていただいて、やはりはじめての恋愛小説なので、「恋愛小説といえば!」という方と対談をしてみたいっていう、すごくぼんやりとしたオファーをお返ししたんですね。そうしたら、「どんなにビッグネームでもいいから、対談してみたい人を教えてくれ」と言われて。それで私が高校生だったころに、やっぱり恋愛小説といえば中村航先生だな、という……。
中村航(以下・中村):ええ~? それは何年くらい前ですか?
斜線堂:それこそ10年くらい前か、そのあたりだと思うんですけど。「恋愛小説といえば!」みたいな感じで、図書室とかでフェア棚ができるんですよ、『恋愛小説フェア』とか。で、絶対に著作が入ってるのは中村先生だなと思って。「中村航先生は?」みたいなメールを返信して。「おっきなところから行こう!」みたいなことで。そうしたらまさかのOKをいただきまして。
中村:いやいや、もうぜんぜん大きくないです。たぶん、1分くらいで「いいですよ」って返信してるんで(笑)。あの、光栄でございます。
斜線堂:いや、本当にありがたいことです。
中村:長く小説書いててよかったなって感じですね。なんかそうなんですよ、高校生くらいの方に読んでもらって、その子が大きくなって「編集者になりました」とかそういうことが増えてきて、嬉しいですね。「昔読んでました」とか「中村さんの書いたバンド小説が若いころから好きで」っていうのがきっかけで、『BanG Dream!(バンドリ!)』に関わった、っていうことがをあったり。ちょっと嬉しいですね。
斜線堂:そうですね、やっぱり高校生のころは恋愛小説だったんですけど、いまだと『バンドリ!』でお世話になってるみたいな感じもあります(笑)。
中村:お世話になってる?
斜線堂:そうです。やはり『バンドリ!』の、すごくファンなので。
中村:少しお聞きしましたけど、かなり初期から……。
斜線堂:そうですね。だから初期はPoppin’Partyの曲がシングルCDで出ていたじゃないですか、あのころにCDを集めていて。
中村:おおっ!
斜線堂:『バンドリ!』というコンテンツに出ていたあのPoppin’Partyというバンドの、メンバーごとのキャラクターソングCDが出ることになって、私は花園たえちゃんがすごく好きだったので、『花園電気ギター!!!』っていう、たえちゃんがこういう感じのポージングをしている(と言ってポーズを再現)シングルを、予約して買いに行ったっていう思い出があります(笑)。
中村:ほお~っ(笑)。『花園電気ギター!!!』ですか。
斜線堂:すごくいい曲で、詞のテンポがすごくいいんです。
中村:詞は実は、「エレキギター」でも「電気ギター」でも、文字数って変わらなくて、よく考えてみると花園エレキギターでもメロディにばっちり合うんですよね(笑)。でも電気ギターってのが熱いと思ってます。(自分でも)すごい気に入ってますよ(作詞は中村航先生)。キャラソンなのにいろんな要素が詰まっていて、「Don’t think,Feeeel!」とか、ブルース・リー(のセリフ)ですからね。キース・リチャーズとかも歌詞に出てくる。……ありがとうございます。
斜線堂:いや、だから嬉しいです! その面もあって、すごく緊張もしてるんですけど。「う、うわぁ~っ!!」みたいな。
中村:はい、まあでも気楽に行きましょう(笑)。
斜線堂:よろしくお願いします(笑)。
「あ、でも自分もそういえば異常行動したことあるな」って、あの……4つ思い出しました(中村)
――早速なんですけど、今回は斜線堂先生の初めての恋愛小説集なんですけれども、どういう経緯で本書の発表に至ったのかっていうのをお伺いできればと思っています。中村先生にも事前に読んでいただいていたんですが……。
中村:はい。めちゃめちゃおもしろかったです。
斜線堂:いやもう、そうおっしゃっていただけるとすごくうれしいです。
中村:恋愛小説と言ってもいろんなタイプがあると思うんですけど、ちょっとこう、異常な恋愛というか……。
斜線堂:そうですね(笑)。
中村:こういう物語を書こうという、きっかけとかはあったんですか? 嫌なことがあったとか?
斜線堂:まあ、嫌なことはすごくあったんですけど(笑)。本書の企画と言うのが、本書にも収録しているのですが、JUMP j BOOKS編集部さんから「恋愛小説アンソロジー(『STORY MARKET 恋愛小説編』)に寄稿してみないか」っていう依頼をいただいたところからはじまって。
中村:へえ! 僕もはじめて恋愛小説を書いたきっかけはアンソロジーだったんですよ。
斜線堂:ええ、そうだったんですか?
中村:そう。『I LOVE YOU』っていう、伊坂幸太郎さん、石田衣良さん、中田永一さん、市川拓司さん、本多孝好さんと一緒に。
斜線堂:すごい顔ぶれですね。
中村:そうなんですよ。そのメンバーで集まって、全員でサイン本作ったときがあって、全員「はじめまして」で。
斜線堂:時代を作った作家たちが!
中村:僕が書いたのは「突きぬけろ」っていう小説で、それは後に『絶対、最強の恋のうた』っていう恋愛小説の本になって、今に繋がってるんです。だから何が言いたいかというと、編集者さんは、アンソロジーに誘うってのはうまいやり方ですね。すばらしい(笑)。
――ありがとうございます(笑)。
斜線堂:そこから、恋愛小説を書こうっていう気持ちになったモチベーションとかってどういうものだったんですか?
中村:まあでも、恋愛って特に意識しなくても、なにか書いたときにも要素としてね、ミステリ書いたとしても出てくるとは思うんですけど。
斜線堂:うんうんうん。
中村:だからいつかは、って感じだったけど、書いてみたらたぶん、書きたかったんですよね。今も同じで、書きたいですよ。斜線堂も、アンソロジーから入って、この残る4作を……?
斜線堂:はい、書いたという形ですね。
中村:全体を統べるテーマ性みたいなものもありますよね?
斜線堂:そうですね……最終的に書き上げたときの、いちばんのテーマとしては、「こういうことは、あるよね」っていう共感を求める気持ちが強くて。
中村:(笑)。
斜線堂:こういうことって世の中にままあるはずなんだけど、まだ書かれていないから、これを書くことによって「みんな、身に覚えがあるんじゃないか?」みたいなことをやりたかったんです、すごく。
中村:いや、それちょっとドキッとしましたね。
斜線堂:あ、ほんとですか?
中村:共感なんですかね。この帯には、「この恋は、きっと地獄に続いている。」って書いてますけど。
――実は、ちょっとそこは……この言い方はちょっとよくないかもしれませんけど、女性の視点と男性の視点で受け取り方が全然違うのかなっていうのがありまして。斜線堂先生は共感値の高い話を書いたとおっしゃってましたが、男性読者の僕としては、帯にストレートに書いた通りちょっとしんどい話なのかなと思ったんですよね。ちょっとそこの差というか、誰が受け取るかによって全然話が変わってくるのかなっていう。今回いろいろな方に感想をいただいておもしろいところかなと思っています。
中村:はい。本来は、共感のレベルが、「うん、あるある」ってものではないはずなんです。僕はこれを読んですごくねえ、ちょっとコメントを書かせてもらってるんですけど、『愛じゃないならこれは何』っていうタイトルなんですけど、いわゆる多くの人が想像するような恋愛ではない、「地獄」っていう言葉も出てくるんですけど、愛の向こう側みたいな地獄に踏み込むような人って、たしかに身の回りにいるよなあみたいな感じで最初は読んでたんですよ。「これに近いことあったかもな」「あいつがそうだったな」って。あとニュースとかになるような、愛憎のもつれで起こるような事件とか。そういうのって自分とは関係ないと思っていて、「いや、僕はそんなんじゃ全然ないですよ」みたいな気持ちで読んでたんです。でも真ん中くらいまで読んで、ふと自分のことを思い出したんですよ。「あ、あのときの俺だ」みたいに。記憶に蓋をしていて、普段の思考では思い出さないんですよね。ここに出てくる登場人物たちって、みんな異常行動をするんですけど、帯裏に書いてある例で言うと、「ファンをストーカーする地下アイドル」って、パッと見ると「ファン」とか「ストーカー」とか出てくるんで普通の話に見えるんですけど、アイドルがファンをストーカーするんですよね。異常じゃないですか。
斜線堂:そうですね(笑)。
中村:あるあるじゃないですよね(笑)。「男に合わせて山で死にかける女」とか、そんなヤツいないよっていう異常行動だと思うんですけど、「あ、でも自分もそういえば異常な行動したことあるな」って思い出して。あの……4つ思い出しました(笑)。
斜線堂:その中で話せるものがあればなにか……。
中村:ここで話せることはほとんどない。
(一同爆笑)
中村:一つだけ話せるのがあるかもしれない。
斜線堂:やった! お願いします。
中村:あの、小学校2年生のときの話なんですけど、好きな女の子が斜め前くらいの席にいたんですね。それで、構ってほしかったのかな? とにかく給食のときに敷くナプキン入れみたいなものがあったんですけど、それを彼女の足もとにわざと落としておいたんですね。そうしたら拾ってくれて。「ありがとう」って受け取って。そこまでは普通なのかな、どうだろう。次の日も同じ場所に置いたんです。三回くらいやったかもしれない。
斜線堂:いや、でもこれわかるな~っていう(笑)。
中村:それで、あるとき落としたのを拾ってくれなくて。っていうか気づかれなかったんですね。たぶん俺も置いたことを忘れてたのかな。昼休みになって、彼女の机とか椅子に踏まれて、ナプキン入れが凄く汚らしくなってたんですね。それを見たときに、自分の気持ちがすごくみじめで、「あ、俺は異常なことをしていた」って思って悲しく拾ったっていうのが、この本読んで思い出したことの、4つ目ですね(笑)。ほかの3つはもっと大きくなってからのことですけど、「異常だよな」ってこと、することありました。だから共感なんですよ、これは。絶対あるはずなんです、なにか異常行動が。
斜線堂:みんなあるはずなんですよ。心のどこかにあるはずです。
――(苦笑)。
中村:そしておそらくみんな、途中で引き返してるんですよ。ナプキン入れが踏まれたから終わったけど、踏まれなかったら終わらなかったかもしれない。どっかで引き返すか、踏み越えたけどなにも起こらなかった、みたいなことがほとんどだと思うんですよね、うん。……ちょっと熱く語ってしまいましたが。
――ちなみにどの話も、斜線堂先生が取材されたり体験された中にヒントがあったので書かれたと伺っているんですが。
斜線堂:そうですね。
中村:僕が好きだったのは、「ミニカーだって一生推してろ」と山の話(「健康で文化的な最低限度の恋愛」)かな。
斜線堂:あ、うれしいです。
中村:「ミニカーだって~」はすごくよくわかるの。ファンって気になりますからね。自分が小説出したときに、それについてなにか言ってくれた人のこととかってめちゃめちゃ気になるし、好きって気持ちだってありますからね。大好き? そういうの、ありませんか?
斜線堂:あるんですよ(笑)。いや、私は結構、もうこういうことってあるぞっていう気持ちなんで。逆に小説家になってから、ずっとファンレターを永らく送ってくれていた方が、ある日新刊を読まなくなっていたとかもままあって(笑)、それを友だちの作家さんに話すと、みんな「ある!」みたいな。「あ、あるんだー」っていう(笑)。
中村:いや、それはあると思いますよ。僕はもう、そこはあきらめました(笑)。あきらめましたけど、書きはじめたころにはそれが熱量になったりしましたね。僕が書きはじめたころはまだSNS的なものはなかったんですけど、掲示板を検索したりとか。でもあるとき「なにやってんだ、俺」って思って、それ以降エゴサーチのようなことは一切やらなくなりました。
斜線堂:へえ、一切?
中村:ええ。一切ですね。
斜線堂:でも私も最近やらなくなりました、エゴサーチ。
中村:……あ、でも最近そういえばやるようになりました。
斜線堂:えっ(笑)!?
中村:「中村航」では検索しないんですけど、「バンドリ!」とか「リリカルリリィ」(中村先生がストーリー原案を担当するメディアミックスプロジェクト『D4DJ』に登場するユニット)とかの、ライブが終わったときとかに。自分じゃないので安心して見られる。でもときどき自分の情報が出てくると、なんかすげぇ「イイネ」押します(笑)。
斜線堂:(爆笑)。
中村:話戻るんですけど、やっぱり好きですよねえ、(自分の)本読んでくれる人のことって。
斜線堂:うん、好き。好きですよ。トークイベントとかでチケット買ってくれる人とか、そりゃあ好きですよ。
中村:(カメラに向かって)大好きですよ~っ(笑)!!
斜線堂:(同じくカメラに向かって)大好き~っ!! 大好きタイムですね、これは(爆笑)。
中村:でも好き好き言う機会もそんなにないですからねえ。この「ミニカーだって~」のアイドルは、ちゃんと守ってましたよね。自分はそのファンの子に向けて、いろんなストーカー行為をしてるんだけど、会いに来てくれたときには守ってる。
斜線堂:一線を引いて。
中村:そう。僕はわりと言ってきたなあ。読んでくれる人にはほんとにもう……。読書って1対1の行為じゃないですか。だからおもしろかったって言ってくれたら握手したいような気持ちだし、自分の小説の話とか、したいですよねえ?
斜線堂:うん、したいですねえ。それはしたい! そう、そういうことなんですよ。
いや、なんかクールでカッコいいことを言いたいんですよ。なんかいい小説を書きそうな感じの(斜線堂)
中村:斜線堂さんは、わりと、ざっくばらんに話される方なんですね。だいぶ前に、若い小説家の方と話したときに、「小説家には神秘性があったほうがいい」ってその方は言っていて。僕はこういうところで話したりすると、全然神秘性がないのですが(笑)、斜線堂さんは、ざっくばらんに話しても神秘性がありますよね。
斜線堂:いや、そんなことも(笑)。最初のころはボロはなにも出さないようにしようと思ったんですけど、こういうトークイベントとかになると「無理だな」って思って、できる限り失敗をしない、減点をしないほうにシフトしていったっていう感じです。
中村:ボロって、たとえばどういうことですか?
斜線堂:いや、なんかクールでカッコいいことを言いたいんですよ。なんかいい小説を書きそうな感じの。
中村:はいはい。文章読んでても、カッコいいことおっしゃってますよね。「飛び降りた瞬間の、この放物線が始まったのは」ってフレーズ、すごいですよ。
斜線堂:でも小説のときは推敲でどうにかなるんですけど、こうやって喋ってる言葉で気の利いた言葉は1個も出てこないので。理想はたぶん、その地の文で話したいって気持ちがあるんですよ。
中村:わかります。あの、言文一致型の作家さんと一致しない作家さんがいて、言文一致の作家さんは、しゃべるのも書くのも同じだから格好いいです。でも「こういうことを言いたい、こういうことを考えたい」っていうことと、言ってることに乖離がある言文不一致の人は、単にもう書くしかないんですよ(笑)。
斜線堂:そう、書くしかないの(笑)。
中村:僕は完全に不一致型なんで、もうあきらめてるんですけど、斜線堂さんは一致させたいと思ってる不一致型なんですね。
斜線堂:中村作品って正直な話、恋愛小説でオシャレじゃないですか。
中村:オシャレ! ありがとうございます!
斜線堂:オシャレなんですよ。だからやはり、洒落ている方なんだろうな、みたいな神秘性は読者の中にあって。私は読者でもあるので……。
中村:それを保っててほしかったですか?
斜線堂:いやいやそんなことないです。いまも神秘性があります。
中村:恋愛小説を、それも一人称で書いてたりもするから、「中村さんは素敵な恋愛をされてて」みたいな前提で話されるんですけど、それは小説の話であって、僕が素敵な恋愛をしてるかどうかは別の話じゃないですか(笑)。
斜線堂:そうですね。
中村:してるかもしれないってことを匂わせとけばいいんですね?
斜線堂:ああ、そうかもしれない。さっきの4つの昔話も、残りの3つを隠すことによって、もしかしたらその3つはものすごくいい話なんじゃないかなみたいな感じになってるかもしれない。
中村:ああ、なるほど(笑)。みなまで話さない。そうか、だからいまの話で言うと、小説だから自分の体験をうまくスライドして書いたり、聞いた話の中で自分の言葉になるようなことを書いたり、なんらかの体験っていうのはベースにあるんですけど、「実話」っていう言葉が出ると、んー……、と。
斜線堂:ああ、あります。
中村:「これは実話ですか?」みたいなことを言われると、そうかもしれないけど、そうじゃないところもあるなあ、とか。今回の『愛じゃないなら~』に関しては、それぞれなにかの経験がベースになっているということですか?
斜線堂:そうですね。友人の経験と、私の経験とがありますけど。でも、それで思ったんですけど、この小説にあまり幸せな恋愛が出てこないのは、それは不幸ってわりと現実に出てくるからってことなのかなって気がしてるんですよ。
中村:ああ~。
斜線堂:いい恋愛を書いた場合に、それが実体験なのかはどうかはちょっと怪しいですよね。
中村:今回の中でハッピーエンド、っていうものは……。
斜線堂:ある意味では、というものなら。
中村:そうですね。「ミニカーだって~」も、一生推すかもしれないですしね。
斜線堂:そうですね、矜持を守り抜いたっていう感じで。
中村:たどりついた境地が美しかったり。不幸っていう風に思われるのかもしれないですけど、意志的に終わってる小説が多い。意志を獲得したっていうような、ね。
斜線堂:そうですね。なにかしらの選択はしててるので、選んだっていう時点である程度ハッピーエンドなのかもしれないなあとは、ちょっと思っています。
【斜線堂有紀プロフィール】
1993年生まれ。大学在学中の2016年に「第23回電撃小説大賞」のメディアワークス文庫賞を受賞、翌2017年に受賞作『キネマ探偵カレイドミステリー』でデビュー。2021年に『楽園とは探偵の不在なり』が「第21回本格ミステリ大賞」候補に挙がり注目を集める。その他の作品に『死体埋め部の悔恨と青春』『私が大好きな小説家を殺すまで』『コールミー・バイ・ノーネーム』などがある。和ロック音楽プロジェクト「神神化身」で原作・脚本を担当し、書き下ろし小説書籍『神神化身 壱 春惜月の回想』も刊行された。近著に『廃遊園地の殺人』『池袋シャーロック、最初で最後の事件』(電子書籍のみ)など。
Twitter|https://twitter.com/syasendou
【中村航プロフィール】
1969年生まれ。2002年『リレキショ』にて「第39回文藝賞」を受賞し小説家デビュー。続く『夏休み』『ぐるぐるまわるすべり台』は芥川賞候補となる。ベストセラーとなった『100回泣くこと』ほか、『デビクロくんの恋と魔法』『トリガール!』など、映像化作品多数。アプリゲームがユーザー数全世界1000万人を突破したメディアミックスプロジェクト『BanG Dream! バンドリ!』のストーリー原案・作詞など、小説作品以外も幅広く手掛けている。近著に『広告の会社、作りました』など。
中村航公式サイト|https://www.nakamurakou.com/
Twitter|https://twitter.com/nkkou