『ついでにジェントルメン』(柚木麻子) 文藝春秋
 発売:2022年04月08日 価格:1,540円(税込)

編集者にダメ出しをされ続ける新人作家、女性専用車両に乗り込んでしまったびっくりするほど老けた45歳男性、男たちの意地悪にさらされないために美容整形をしようとする19歳女性……などなど、なぜか微妙に社会と歯車の噛み合わない人々のもどかしさを、しなやかな筆致とユーモアで軽やかに飛び越えていく、著者初の独立短編集。

【著者プロフィール】

1981年、東京都生まれ。2008年 に「フォーゲットミー、ノットブルー」で「第88回オール讀物新人賞」を受賞しデビュー。2010年には同作を含む短編集として初の単行本『終点のあの子』を発表。2013年以降、直木賞候補に5度挙がっている。特に2015年 の『ナイルパーチの女子会』では同賞候補のほか「第28回山本周五郎賞」を受賞し、翌2016年には「第3回高校生直木賞」を受賞している。主な著作にドラマ化作品に『嘆きの美女』『ランチのアッコちゃん』『ナイルパーチの女子会』があり、『伊藤くん A to E』ではドラマ化ののち映画化もされている。その他の作品に『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』『マジカルグランマ』、近著に『らんたん』など。

(Visited 203 times, 1 visits today)