『空を切り裂いた』(飴村行) 新潮社
 発売:2022年05月18日 価格:1,980円(税込)

読む者を狂気の淵に叩き落とす、呪われし伝説の作家・堀永彩雲。次なる生け贄を求め、現代日本に降臨! 徴兵されながらも戦争を生き抜き、戦後、文壇の寵児としてもてはやされた孤高の作家・堀永彩雲。しかしその後半生は、絶望と狂気に彩られていた。昭和49年に50歳で自害した作家の作品は、世間からは忘れ去られたが、一部で狂乱の読者を生み育んだ。そして今、彩雲の子らは真の目覚めを迎え、世紀末日本で覚醒する!

【著者プロフィール】

1969年、福島県出身。2008年に「粘膜人間の見る夢」で「第15回日本ホラー小説大賞長編賞」を受賞、改題のうえ同年に『粘膜人間』でデビュー。続く『粘膜蜥蜴』が2010年に「第63回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)」を受賞した。2018年の『粘膜探偵』まで続く「粘膜シリーズ」のほか、『爛れた闇の帝国』『路地裏のヒミコ』『ジムグリ』などがある。

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