『え、この声 え?この声 え、この声』(渡辺剛太) 筑摩書房
 発売:2021年05月28日 価格:1,650円(税込)

お笑いコンビ「レム色」として活動していた渡辺剛太。2008年の解散後、スポーツ新聞記者として活動していた渡辺さんが、『え、この声 え? この声 え、この声』(筑摩書房)を発表し小説家としてデビューを果たしました。
昨年、渡辺さんが筑摩書房主催「第36回太宰治賞」に応募し、最終候補まで進みながら惜しくも受賞を逃した「あの声で言って」。昨年刊行された『太宰治賞2020』にも収録された同作に大幅な改稿を施し、『え、この声 え? この声 え、この声』と改題しこの5月26日に発売されたという、異例の経緯での刊行となった本作。M-1グランプリで準決勝進出の実績を持つ元芸人である渡辺さんだからこそ描けるリアルな芸人の世界はもちろん、そこで夢を追い続ける者と諦める者の想いが、きっと誰の胸にも迫る青春群像劇となっています。

【あらすじ】

売れないピン芸人・根尾の元に大御所声優・田代から人気アニメの声を継いで欲しいというオファーが舞い込む。俳優の夢を諦めて声優として上り詰めた田代に声優一筋になれと言われ続けるが、根尾は芸人として売れたいという夢を捨てきれない。そしてホストとなった元相方もまたコンビ再結成を願っているのだった。元相方のネタにダメ出しをしながら、芸人魂を密かに燃やしていく…。夢を追う若者たちの思いと諦めたものの思いが交錯する物語。最後に何を選ぶのか?

※本稿は、下記のプレスリリースを参考に作成いたしました。
筑摩書房 え、この声 え?この声 え、この声 / 渡辺 剛太 著 (chikumashobo.co.jp)

【著者プロフィール】

1980年、東京生まれ。2003年から2008年にかけてお笑いコンビ「レム色」として活動。当時のコンビの著書として『マサカサ文全部サカサマ?』がある。解散後、スポーツ新聞記者を経て、本書で小説家デビュー。

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