『噓つきジェンガ』(辻村深月) 文藝春秋
 発売:2022年08月25日 価格:1,815円(税込)

2020年、大学進学のため上京した耀太だったが、緊急事態宣言が発出され入学式は延期、授業やサークル活動どころか、バイトすら始められない。そのうえ、家業の定食屋の売り上げも下がり仕送りが減らされることに。そんなとき、地元の友人に紹介された「メールでできる簡単なバイト」、それは「ロマンス詐欺」だった。(「2020年のロマンス詐欺」)――身近な犯罪を描いた短編集『鍵のない夢を見る』で直木賞を受賞した著者が、描き残していた「詐欺」をテーマに綴った3編を収録した作品集。

【著者プロフィール】

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で「第31回メフィスト賞」を受賞しデビュー。2011年に『ツナグ』で「第32回吉川英治文学新人賞」、2012年に『鍵のない夢を見る』で「第147回直木賞」を受賞。2018年には『かがみの孤城』で「第15回本屋大賞」も受賞している。連続ドラマとしては『本日は大安なり』(2012年)、『鍵のない夢を見る』(2013年)、『サクラ咲く』『朝が来る』(共に2016年)、映画化は『ツナグ』(2012年)、『太陽の坐る場所』(2014年)、『朝が来る』(2020年)、『ハケンアニメ!』(2022年)など多数の作品が映像化され、本年12月には劇場用アニメ『かがみの孤城』の公開も予定されている。その他の著書に『スロウハイツの神様』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『東京會舘とわたし』『傲慢と善良』、近著に『レジェンドアニメ!』『闇祓』『琥珀の夏』などがある。

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