『半月の夜』(野沢直子) KADOKAWA
 発売:2022年10月11日 価格:1,430円(税込)

「いくつになっていたって、私には未来がある」――スーパーのレジで働く立花カオル。55歳になった今、瞼はたるんで足は象のようにむくみ、転がるように醜くなった。何を見聞きしても感情の針が動くことはなく、すべてのものが灰色に見えていた。ひたすら「孤独」で味気ない毎日。寝るためだけの六畳間の自宅に帰るといつも「灰色のハイエナ」に見られているような幻影に悩まされていた。しかし、ある偶然の再会によって、カオルは新たな生きる希望を抱きはじめ……。80年代より女性芸人として活躍を続ける著者が5年ぶりに発表する書き下ろし小説。

【著者プロフィール】

1963年、東京都生まれ。1983年より芸能活動をはじめ、女性芸人としてダウンタウン、ウッチャンナンチャンらとレギュラーを務めた『夢で逢えたら』などで人気を博す。1991年に日本での活動を休業し渡米。結婚・出産を経て、現在もアメリカ在住のまま、現地での芸能活動や年に数か月日本に滞在して番組出演などを行っている。2010年に小説『アップリケ』を発表。2017年には父を中心に自身の家庭を描いた『笑うお葬式』が注目を集めた。最新エッセイ集となる『老いてきたけど、まぁ~いっか。』も刊行されたばかり。

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