『クロノス・ジョウンターの黎明』(梶尾真治) 徳間書店
 発売:2022年10月15日 価格:1,870円(税込)

仁科克男は、ある日勤務先近くのレストランの店主が撮った自主映画に映っていた女性・清水杏子に惹かれたのだが、そのときすでに彼女は事故で亡くなっていた。会社の人事異動で系列の新会社に出向し、「時間軸圧縮理論」を応用した装置の開発業務に就くことになった克男。それが時間を操作し、過去や未来へ行くことが出来る装置と知った克男は、これを使って杏子を助けることが出来るのではないか、と思いつき……。欠陥を抱えたタイムマシンで繰り返される、愛を懸けたタイムトラベルを描いた人気短編シリーズの、はじまりを描いた初の長編作品。

【著者プロフィール】

1947年、熊本県生まれ。1971年に「美亜へ贈る真珠」でデビュー。「地球はプレイン・ヨーグルト」で、1979年「第10回星雲賞(日本短編作品部門)」を受賞。2004年までに同賞を4度受賞し、2016年の第47回の同賞では『恩讐星域』で日本長編作品部門賞を受賞した。1987年には『未踏惑星キー・ラーゴ』で「第28回熊日文学賞」を、1991年には『サラマンダー殲滅』で「第12回日本SF大賞」をそれぞれ受賞している。代表作に、1983年の『おもいでエマノン』からはじまる「エマノン」シリーズや、2003年に実写映画化され大ヒットを記録した『黄泉がえり』、2度の映画化に加え舞台化もされた『クロノス・ジョウンターの伝説』、近著に『おもいでマシン』などがある。

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