『秋雨物語』(貴志祐介) KADOKAWA
 発売:2022年11月29日 価格:1,870円(税込)

失踪した作家・青山黎明が遺した原稿。それは彼を長年悩ませる謎の転移現象の記録だった。転移に抵抗する青山だったが、更なる悪夢に引きずり込まれていく(「フーグ」)――ある呪いを背負った青年の生き地獄、この世のものとは思えないある絶唱の記録など、至高のホラー4編による絶望の連作集。『黒い家』『天使の囀り』『悪の教典』……いくつもの傑作を生み出した鬼才が10年以上にわたり描き続けた新シリーズが遂にベールを脱ぐ。

【著者プロフィール】

1959年、大阪生まれ。1996年に「第3回日本ホラー小説大賞(長編部門)」佳作受賞作『十三番目の人格―ISOLA―』でデビュー。翌年には『黒い家』で同賞大賞を受賞し、ベストセラーとなる。2005年に『硝子のハンマー』で第58回「日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)」、2008年に『新世界より』で「第29回日本SF大賞」、2010年『悪の教典』で「第1回山田風太郎賞」、2011年に『ダークゾーン』で「第23回将棋ペンクラブ大賞」特別賞をそれぞれ受賞している。その他の著者に、2012年に『鍵のかかった部屋』のタイトルで連続ドラマ化された、『硝子のハンマー』からはじまる本職は泥棒の防犯コンサルタント・榎本径を主人公としたシリーズ、『天使の囀り』『クリムゾンの迷宮』『青の炎』『雀蜂』『罪人の選択』『我々は、みな孤独である』などがある。

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