『ボタニカ』(朝井まかて) 祥伝社
 発売:2022年01月13日 価格:1,980円(税込)

「おまんの、まことの名ぁを知りたい」明治初期の土佐・佐川の山中に、草花に話しかける少年がいた。名は牧野富太郎。小学校中退ながらも独学で植物研究に没頭した富太郎は、「日本人の手で、日本の植物相(フロラ)を明らかにする」ことを志し、上京。東京大学理学部植物学教室に出入りを許されて、新種の発見、研究雑誌の刊行など目覚ましい成果を上げるも、突如として大学を出入り禁止になってしまい――。貧苦にめげず、恋女房を支えに、不屈の魂で知の種(ボタニカ)を究め続けた稀代の植物学者を描く、感動の長編小説。

【著者プロフィール】

1959年、大阪府生まれ。2008年「実さえ花さえ、その葉さえ」で「第3回小説現代長編新人賞」奨励賞を受賞、『実さえ花さえ』と改題のうえデビュー(文庫化に際し『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』と改題)。2013年刊行の『恋歌』が同年の「第3回本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞し、2014年には「第150回直木賞」にも輝いている。2014年には『阿蘭陀西鶴』で「第31回織田作之助賞」も受賞。そのほか2015年に『すかたん』で「第3回大阪ほんま本大賞」、2016年に『眩』で「第22回中山義秀文学賞」、2017年に『福袋』で「第11回舟橋聖一文学賞」、2018年には『雲上雲下』で「第13回中央公論文芸賞」、『悪玉伝』で「第22回司馬遼太郎賞」、2019年に「大阪文化賞」、20年『グッドバイ』で「第11回親鸞賞」、2021年『類』で「令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣賞」と「第34回柴田錬三郎賞」をそれぞれ受賞している。近著に『白光』『輪舞曲』など。

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